本記事では、過去と現在の食事における咀嚼回数の違いについて触れていきます。
最近の研究によると、弥生時代と比較して現代の食事では噛む回数が約85%も減少しているという驚くべき結果が示されています。
この変化が私たちの健康や食生活に与える影響について見ていきましょう。
目次
まず咀嚼(そしゃく)とは?
咀嚼とは、口の中で食べ物をよくかみ砕き、味わうこと。
よく噛んで食べるのって、意外と忘れがちになってしまいますよね^^;
実は私たちが知らぬ間に噛まなくなっている理由には世界の黒い陰謀が隠れている…、わけではなく事実として様々な原因があるのです。
咀嚼回数の減少の背景
食文化の変化
過去数千年にわたり、食文化は大きく変化しました。
昔の食事は玄米や、栗、ながいもや、クルミなど硬く、しっかり噛まなくてはならない自然豊かな食材でした。
しかし、現代は加工食品やファーストフードの普及により、噛む必要のない柔らかい食材が増えています。
これにより、自然と咀嚼回数と同時に食事の時間が減少していると考えられます。
食事以外の要因
現代はテレビやスマホなどで、食事以外に集中する事が多くなりました。
昔の時代は、食事だけに集中していたため噛む回数が多くなっていたと考えられます。
現代は食事以外に気が向いてしまい「ながら食い」の影響で噛む回数が減少してしまっている可能性もあります。
咀嚼回数の減少がもたらす影響
健康への影響
咀嚼回数が減少することで、消化に影響を及ぼす可能性があります。
噛むことは、食べ物を細かくし、消化酵素と混ざりやすくするために重要です。
噛む回数が減ると、消化不良や胃腸のトラブルを引き起こすリスクが高まります。
満腹感の低下
また、咀嚼は満腹感を得るためにも重要な役割を果たしています。
噛むことで脳に満腹中枢の信号が送られ、食事の量を調整する助けになります。
咀嚼回数が減ると、必要以上に食べてしまうことがあるため、肥満の原因にもなり得ます。
しっかり噛むことで、
ダイエットを制する
「急いで食べる人たち」 VS 「ゆっくり食べる人たち」
食後90分間のエネルギー消費量は急いで食べた人たちの場合、体重1kg当り平均7calだった一方、ゆっくり食べた時には180calと有意に高い値を示した。
(ゆっくり食べると食後のエネルギー消費量が増えることを発見 | 東工大ニュース | 東京工業大学より引用。)
▶ この研究から、急いで食べた人たちよりゆっくり食べた人たちの方が、単純に25倍のカロリーを消費している。
くすみや目の下のクマ解消につながる可能性
とある研究では、ガムを噛むことで「くすみや目の下のクマ」を解消する可能性もあるとのこと。
よく噛むだけで、ダイエットや肌の健康にも良い影響を与えれるとは…噛む重要性を改めて感じられますね。
まとめ
現代の食事における咀嚼回数の減少は、食文化の変化や文明の発展によるものなどが要因を占めています。
この変化は、健康や満腹感に影響を及ぼす可能性があるため、意識的に噛む回数を増やすことが重要です。
失われた噛む力、それを取り戻すためには十分すぎるメリットがありますね。
…という事で私は早速ガムを噛んで噛む回数を増やしてみます。
あとは「根菜が多い筑前煮」や「イカやタコ」「食パン→フランスパンに変える」あとは食物繊維の多い野菜などを食べてみると噛まざるを得ないので、噛む回数が増えます。
食事を楽しむためにも、テレビ、スマホを消して、ゆっくりと噛んで味わうことをしてみると昔の人たちの食事を体験する事が出来るかもしれませんね。
ではまた~(@^^)/~~